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by arco-iris71

Zero〜ゼロ〜

百田尚樹さんの『永遠のゼロ』を読みました。
海軍関連や太平洋戦争の知識がある方は賛否いろいろ言いたいのかもしれませんが、私にとっては百田さんが支持される理由がわかりました。私のような、弱さと恐ろしさから戦争の書物を避けてきた人にとっても説明が丁寧でわかりやすく、また著者の想いも明確に伝わってきます。
戦時中の真実が如実に描写されているところでは、やっぱり読めないかもと一瞬気持ちが怯みましたが、日本人としてこの本は読み終えようと決め、一気に読み進めました。
私の祖父母は鹿児島にいて、私が小学生の頃は毎年お盆に車で帰省していました。
知覧という場所に「知覧特攻平和会館」があり、二回ほど行ったことがあります。太平洋戦争で多くの特攻隊員が旅立った地です。幼心にそこで見たもの感じたものに衝撃を受け、怖くて怖くて母の手を離せなかったのを覚えています。
戦時中、女学生でも鉄砲の玉造りをしていたんだよと話す祖母も一緒でした。祖母はぽろぽろ涙を流していました。私は恐ろしいほどある特攻隊員たちの遺書を読み、母の手をぎゅっと離せないまま、「なんで?なんで体当たりして死ななきゃいけなかったの?」と泣きながら母に聞きました。
海軍であった祖父は戦争中の苦しい話も少し笑いも交えながらよく話してくれました。今は認知症がひどくなり、私が誰だかももうわからないほどになってしまっただろうけれど、あの勇敢な話は忘れずに語り継いでいかなくてはなりません。
この本を読みながら、知覧で見た本物の零戦や遺書や写真が蘇り、また祖父が「死にかけた」と語ってくれた戦時中の話を思い出しました。
日本人として知っておかなければならない、またこんな時代がつい最近終わったばかりなんだと、
なんていうのか…信じられない新たな事実を突きつけられ、じゃあ現代に生きる私たちはどうやって生きる?と投げかけられているような気がしました。
知らなかったのですが映画化されるのですね。現代に生きる多くの若者たちと戦争世代に生きた勇士たちの架け橋になってほしいです。
Commented by BanaMon at 2013-07-28 01:16 x
ちと熱く語っていい?知覧にはいつか行きたいと思っています。「上原」特攻隊員の手記を読んだことがあって、彼は戦争は無意味なものだと知りつつ、命を祖国に捧げた。同じ苗字ってこともあって、強く印象に残っています。祖母がよく「同期の桜」とかの軍歌を歌うんだけど、明日をも知れない時代だからこそ人々は清く勇ましい…そう感じたことがあります。その人々の命を無駄にしないためにも私たちは戦争の史実に目を背けず知り、そのうえでどう生きるかを考えなければならないと思います。だから毎日を感謝して精一杯生きたい!ちなみに浅田次郎の「シェヘラザード」、山崎豊子の「二つの祖国」「不毛地帯」も戦争が描かれた作品としておすすめです。私も「永遠のゼロ」読んでみたいと思います。
Commented by 音子 at 2013-07-30 23:15 x
>BanaMon♪
こんな中学生の作文のような日記に対し、熱い想いを届けてくれて感謝!
あなたの信念と言いますか、人としての芯となる部分、やっぱいいわあ。少々変なところも、ぎょっとする天然部分も含めて魅力的です。あなたを漢字で例えるなら「賢」だな。
そうかあ、あのお祖母様も戦争経験者なんだよね。そう考えると、本当についこの間までミサイル飛んでたじゃん!私たちまだ戦争体験者と共に生きているよ!と感じる。後世に語り継ぐ使命を感じるよ。
永遠のゼロ、ぜひ読んでください。世間ではミステリー小説として扱っているようだけれど、あたしは戦争の真実を現代人に伝わるように伝えた本と捉えたよ。
あーまた語りに来てw
Commented by BanaMon at 2013-07-31 20:06 x
こういう話ってなかなか普段できないけど、実は結構私には熱いトピックなんだよね。だからついついコメントしちゃった!祖母の兄も戦死してるし、祖母が結婚を申し込まれてた人も戦死しちゃったんだって。祖母の青春時代の思い出みたいで語りだすと止まらないんだよね!知覧の話もききたいし、また、一緒に語りたいわ~!たまにはマジな話をガッツリ語り合うってのもいいよね!?あっちゃんとなら熱くなれそう!!!
Commented by 音子 at 2013-07-31 21:54 x
熱い話と言えば、やっぱり居酒屋(山ちゃん?)@K山よねw あー日進時代はBanaMonと貴重な杯が交わせたもんなあ。もー早く恋愛結婚出産すべて終わらせなさい(無謀すぎる…)
お祖母様のその想いをきちんと聞き受け取っているBanaさんだからこそ、そういう感情が沸くんだね。やっぱあたしはそんな孫が欲しいよ。よし、婆さんになっても頼むよ、K山飲み再開だ!!
Commented by とし at 2013-07-31 22:42 x
最近海外出張する機会が増えて、自分が日本の事について全然知らないことに気づかされたんだよね。それで日本の歴史や宗教について本を読むことがあって、その中でも第二次世界大戦については色々思うことがあったんだ。なんでこんな事実や先人の思いについて学ぶ機会が無かったんだろうと。BanaMonさんが仰るように一人ひとりが過去の事実を受け止めその上で、責任をもって国策について判断し投票する。そうやって一人ひとりが主体性を持って未来を作っていくことが必要だと思う。「永遠のゼロ」まだ読んでないけど是非読んでみようと思ったよ。素晴らしい書評ありがとう。
Commented by 音子 at 2013-07-31 23:25 x
>としさん
ぐっとくるコメントをありがちゅうございます。あたしもスペインに暮らすようになって最初に感じたことが「日本の歴史や宗教について全然知らない」まさにそれでした。「スペインに学びに来る前にまずは母国のことを教えられるくらいに知っておかなきゃだめでしょ」と海外の友達に言われたのが今でも心に突き刺さっています。本当にその通り。それから、「日本は米国にあんな酷いことをされたのにどうして今こんなに仲良くできるの?」と、本当によくヨーロッパ人に聞かれました。米国についてどう思うの?って。今まで考えたことなかったけれど、ヨーロッパの子たちは私よりよっぽど歴史を知っていて、アジア人の私に是非意見を聞きたいって様子でした。私は意見を言うほど知識がなくて恥ずかしかったです。
私は「永遠のゼロ」を読むまで、太平洋戦争ではアジアの島々の何処で何が行われていたのか真髄を全く知りませんでした。ほんとなんで今まで知る機会がなかったのだろうと思った。
この本を読んでみたいと言ってくれてありがちゅう。今アジア圏へ出張に行く機会が多いとしさんは貴重な経験を積まれているんだろうな。書評もぜひ聞かせてください。
by arco-iris71 | 2013-07-25 21:41 | Diario~日記~ | Comments(6)